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Behind the Scenes vol.13

今回は、青空の広がる駒沢オリンピック公園陸上競技場で行われた対抗戦の初戦の筑波大学戦の振り返りをしていきたいと思います。

試合のテーマは、Qualityでした。夏合宿の試合での反省を踏まえて、ボールを持っていない時の動きなどの明治のスタンダードを再確認した上で、プレーの精度を上げていき、筑波よりもひたむきにプレーをしようという意味が込められていました。

前半開始から明治がアタックを継続する展開が続き、トライに迫りますが、グラウディングが認められずインゴールドロップアウトとなります。そして、インゴールドロップアウトで再開されたボールを明治が継続し、前半5分にSH萩原周がラックから持ち出しできたスペースに走り込んできたSOの伊藤耕太郎にパスを合わせトライ、CTB齊藤誉哉のコンバージョンゴールも決まり、7-0とします。このまま、主導権を握り試合を進めたいところでしたが、プレー再開直後にターンオーバーを許した後に、ペナルティも与えてしまい、自陣22mの深いところで筑波ボールのラインアウトとなります。そして、筑波が用意してきたモールのサインプレーから最後は筑波のFWに押し込まれ前半9分にトライを許し、コンバージョンゴールも決まり7-7の同点に追いつかれます。
その後も、アタックでのハンドリングエラーから筑波にキックを蹴り込まれ、プレッシャーをかけられてペナルティを与えペナルティゴールのチャンスを与えるなど負の連鎖が続きますが、筑波もこれを決めることができず、膠着した状態が続きます。しかし、前半36分に明治の自陣のペナルティから再び自陣22mの深いところで筑波ボールのラインアウトモールが起点となり、トライを許し、7-12と逆転されます。
しかし、直後の前半39分に空いた外のスペースにボールを運び、FLの森山雄太のビックゲインを起点にCTB齊藤誉哉のトライとコンバージョンゴールが決まり、14-12と逆転します。その後、ロスタイムに敵陣22m内での筑波のペナルティからスクラムを選択し、プレッシャーをかけ、できたスペースにSO伊藤耕太郎が走りこみ、この試合2本目のトライをあげ、19-12で前半を折り返します。
後半に入り、先手を握りたいところでしたが、ペナルティが2つ続き自陣に釘付けにされます。ここは無失点で切り抜け、敵陣でアタックの機会を得ますが、継続することができず、主導権をなかなか握れませんでした。そして、後半12分に筑波がオフロードを繋ぎラインブレイクするとそのまま攻め切り、トライとコンバージョンが決まり、19-19の同点に追いつかれます。
直後の後半17分、筑波のハイパントに対するカウンターアタックでSO伊藤耕太郎が抜け出し、FBの安田昂平のトライが決まり、SO伊藤耕太郎のコンバージョンも決まり、26-19と逆転に成功します。しかし、プレー再開直後に自陣22m内で筑波にキックチャージをされ、そのままペナルティを与え、筑波がペナルティゴールを沈め、26-22とされます。
その後は、両チームとも敵陣22m内でのチャンスを生かすことができずにスコアの動かない展開が続きます。しかし、後半37分にCTB廣瀬雄也の50-22のキックが決まり、敵陣22m内でラインアウトを獲得すると、2フェイズ目にラックサイドをSH萩原周が抜け出し、WTBの石田吉平にボールが渡りトライ。コンバージョンゴールも決まり、33-22となり、試合が終了しました。
この試合は、LOの獲得率、ハンドリングエラーやペナルティの数、ブレイクダウンターンオーバーの数は、筑波の方が良い数字を残しており、Qualityというテーマを掲げた中でのプレーの精度ではなかったと言えると思います。しかし、開幕戦という難しい試合で、劣勢を強いられる場面が多くある中でも勝ち切ることができたのは、非常に大きいと思います。次戦は、日本体育大学戦です。今回出た課題をひとつひとつ修正していきながら、勝利を収められるように準備して参りますので、ご声援のほどよろしくお願いいたします。

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