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Behind the Scenes vol.25

今回は、大学選手権準決勝の京都産業大学戦を振り返ります。

この試合のテーマは、”PRIDE”でした。京都産業大学は、スクラムやラインアウトモールなどのセットプレーに強みを持ち、外国人留学生やキャプテンの三木選手をはじめとして、コンタクトバトルの激しいチームでした。明治も京都産業大学と同様に、セットプレーやコンタクトバトルにこれまでこだわり、練習してきたので、京都産業大学に対して明治のPRIDEを見せようという意味が込められていました。

最初のチャンスをスコアに結び付けたのは明治でした。敵陣22m付近中央寄りでスクラムのチャンスを得ると8フェーズアタックを重ね、最後はFB池戸将太郎がインゴールにキックを転がし、WTB海老澤琥珀がグラウンディングし、先制トライをあげます。しかし、直後のキックオフレシーブでミスが出て、スクラムでもペナルティを犯し、京都産業大学が自陣22m内でラインアウトのチャンスを得ると、ラインアウトモールを押しながら、空いたブラインドサイドのスペースにアタックを仕掛け、トライをあげ同点に追いつかれます。
その後は、敵陣でプレーする時間が続きました。前半17分には京都産業大学がペナルティから狙ったタッチキックをWTB海老澤琥珀がタッチラインの外からジャンピングキャッチし、ランを仕掛けアタックの起点となると、最後はSO伊藤耕太郎が抜け出し、トライをあげ、逆転に成功します。さらに、直後のキックオフからボールを確保してアタックを仕掛けると、京都産業大学のペナルティを誘い、エリアを前身させることに成功します。そして、前半22分には敵陣22m内のラインアウトからモールを押し込み、HO松下潤一郎がトライをあげます。
しかし、明治が2連続でペナルティを犯し、ピンチを迎えると、前半28分に京都産業大学がトライをあげ、7点差に迫られます。さらに、前半33分、38分と自陣22m内でのペナルティからペナルティゴールを決められ、1点差に迫られます。このまま前半終了を迎えるかと思われましたが、明治がペナルティを獲得し、ペナルティゴールも十分に狙える位置でしたが、強気にタッチに蹴り出し、ラインアウトのチャンスを得ると、モールを押し込み、再びHO松下潤一郎がトライをあげ、前半を26-18で折り返します。
後半開始早々、キックオフで蹴り込まれたボールを京都産業大学がノックオンし、敵陣22m内でスクラムを獲得すると、CTB廣瀬雄也のボールキャリーで前に出て、モメンタムを作り出すと、最後はブラインドサイドの空いたスペースにSO伊藤耕太郎がアタックを仕掛け、トライをあげ、幸先のいい後半のスタートを切ります。直後は、自陣22m内に攻め込まれましたが、ラインアウトをスチールするなどしてピンチを脱すると、後半7分にはラインアウトから10フェーズアタックを重ねて、最後はFB池戸将太郎がトライをあげ、突き放します。
その後は、一進一退の攻防が続きましたが、SH萩原周のキックチャージをはじめとして、明治の選手のボールを持っていない時の動きで京都産業大学にプレッシャーをかけ続けると、後半20分に敵陣22m内でスクラムを獲得すると、1stフェーズのアタックでCTB秋濱悠太がトライをあげました。しかし、後半29分には、スクラムでのペナルティから自陣22m内に侵入を許すと、ラインアウトモールを押し込まれトライ許します。
その後はDFでペナルティを犯すことなく、プレッシャーをかけ続けチャンスをうかがう展開になりましたが、後半35分にLO山本嶺二郎のラインブレイクから最後はCTB平翔太にオフロードパスを繋ぎ、そのままトライをあげ、京都産業大学の追撃を許しませんでした。しかし、後半ラストプレーで自陣22m内京都産業大学ボールのラインアウトを与えると、BKも参加したモールを押し込まれトライを許し、52-30となったところで試合終了を迎えました。
京都産業大学の強みであったセットプレーやコンタクトバトルの局面で一歩も引くことなく戦うことができていて、テーマとして設定されていた”PRIDE”を随所に見せることのできた試合であったと思います。さらに、1年間取り組んできたモメンタムのあるアタックで得点を取り切ることができていました。その一方で、ペナルティの回数が12回と多くなってしまっていたのは、反省点の一つであると思います。

次戦は、大学選手権決勝の帝京大学戦です。対抗戦では、点差を離される結果となり、悔しい思いをしました。しかし、このチームはキャプテンの廣瀬雄也、バイスキャプテンの山本嶺二郎、寮長の池戸将太郎、主務の不京大也の4人のリーダーを中心に、ONE MEIJIというスローガンのもと、選手・スタッフ・OB/OG・応援してくださる方々で一丸となり、ここまで歩みを進め、帝京大学にリベンジする機会を得ることができました。このチームで過ごすことのできる最後の時間で、精一杯の準備をして、帝京大学にリベンジを果たし、優勝します。最後まで、応援のほどよろしくお願いいたします。

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