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Behind the Scenes vol.24

今回は、大学選手権準々決勝の筑波大学戦を振り返ります。

この試合のテーマは、”No Limit”でした。関東大学対抗戦の慶應義塾大学戦・帝京大学戦・早稲田大学戦の3試合では、後半に失点が目立つなど、課題を残す試合内容となっていました。そのため、明治にはまだまだ伸び代があり、その伸び代に限界を決めず、1試合1試合戦っていくという意味を込めて、テーマ設定されました。
前半開始から明治がボールポゼッションをする時間帯が続きましたが、筑波大学のブレイクダウンへのプレッシャーにアタックが後手にまわり、思うようにボールを動かすことができませんでした。しかし、前半17分に敵陣22m付近のラインアウトからテンポ良くアタックを仕掛けると、最後はWTB海老澤琥珀が大外でボールを受け走り切り、先制トライをあげます。
その後は、筑波大学に攻め入られる時間もありましたが、焦らずDFし続けることができていました。そして、前半26分にSH萩原周が筑波大学のキッカーにプレッシャーをかけ、飛距離の出ないキックを蹴らすことに成功すると、WTB海老澤琥珀がキックカウンターでラインブレイクし、サポートについていたSH萩原周、FL森山雄太とパスを繋ぎ、トライを上げます。しかし、前半32分に筑波大学ボールのスクラムから大外でラインブレイクを許したことをきっかけにトライを許し、3点差に迫られました。
直後のキックオフからプレッシャーをかけ続け、敵陣22m内付近でプレーし続けると、前半36分にラインアウトからのアタックで、FL森山雄太がラインブレイクすると、HO松下潤一郎にボールを繋ぎ、トライをあげ、17-7として、前半を折り返しました。
後半開始からポゼッションを握っていたのは、筑波大学でした。自陣22m内にも何度か侵入されますが、粘り強いDFで切り抜けました。一方、アタックではペナルティやハンドリングエラーなどで、ポゼッションを失う展開が続きました。
しかし、筑波大学ボールのスクラムにプレッシャーをかけ、ペナルティを獲得し、敵陣22内に侵入すると、CTB平翔太がラインブレイクしそのままトライをあげ、24-7とします。勢いに乗った明治は、後半27分にラインアウトから9フェーズアタックを重ね、CTB秋濱悠太がトライをあげると、直後の後半30分にはラックサイドを抜け出した萩原周がトライをあげ、38-7と突き放しました。そして、後半最後のプレーで、筑波大学ボールのスクラムにプレッシャーをかけ、ボールが乱れるとそのボールをFL利川桐生が抑え、トライをあげ、45-7で試合終了を迎えました。
負けたら終わりの試合で、試合を通じて高いパフォーマンスを発揮することができていたと思います。セットプレーやトライを取ったシーンだけではなく、キックチェイスやDFで抜かれてしまった後の戻りなどの”Off the Ball”の動きの質が非常に高かったことが80分間通じて、試合を優位に進めることができた要因でした。
次戦は、セットプレーや留学生をはじめとするフィジカルを強みにしている京都産業大学との準決勝です。明治は、チーム始動時からサイズアップを掲げ、フィジカル強化に取り組み、セットプレーに関してもシーズンを通じてレベルアップを図り、自信を持っている部分です。勝って、決勝に進出できるよう準備して参ります。応援のほどよろしくお願いいたします。

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