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Behind the Scenes vol.14

今回は、関東大学対抗戦の筑波大学戦を振り返ります。

この試合のテーマは、”CRUSH” でした。筑波大学は、個人の能力が非常に高いチームで、慶應義塾大学戦では後半終了間際での逆転トライでの勝利、早稲田大学戦では3点差に迫るなど勢いのあるチームでした。そのようなチームに対して、Off the Ball、Full Effortというこれまでの対抗戦2戦のテーマで意識してきたことを筑波大学戦でも継続し、勢いのある相手を”CRUSH”するというメンタリティを持とうという意味でテーマが設定されました。

試合開始から、両校ともアタックを継続しチャンスを伺う展開が続きましたが、両校のディフェンスが機能し、スコアレスで試合が続き、緊張感のある前半の前半となりました。


しかし、前半19分にスクラムからのアタックでCTB廣瀬雄也が前に出ると、WTB西川賢哉のオフロードパスを繋ぎ、チャンスを作ります。その後、CTB平翔太がスペースをつき、FB秋濱悠太、WTB安田昂平と繋ぎ、トライを奪います。さらに、前半23分には11フェーズアタックを重ね、最後はHO松下潤一郎がトライを奪い、14-0とします。
その後は、ペナルティの回数がかさみ、徐々に主導権が筑波大学に傾いていきました。前半37分には自陣ゴール前の筑波大学ボールのラインアウトのサインプレーでモールを形成され、トライを奪われます。さらに、前半終了間際には、筑波大学のDFラインの裏のスペースを狙ったキックを筑波大学に再獲得され、そのままトライを許し、前半を14-14の同点で折り返します。

後半の最初の時間帯も筑波大学の勢いが続きました。後半3分にスクラムから8番がボールを持ち出し9番にパスをする8→9と呼ばれるプレーからラインブレイクを許し、そのままトライを許します。しかし、後半10分に敵陣22m内深くのラインアウトから、モールを押し切り、HO松下潤一郎がトライ、コンバージョンキックも成功し同点に追いつきます。
後半19分には、自陣22m付近のスクラムからのアタックでボールキャリアが前に出続け、オフロードパスを繋ぎながらゴール前まで迫ると、最後はSO伊藤耕太郎がトライをあげ、逆転に成功します。直後の後半22分にも7フェイズ、アタックを重ねCTB廣瀬雄也がトライをあげ、筑波大学を引き離します。さらに、後半41分に筑波大学のペナルティからクイックスタートを仕掛け、最後はFL福田大晟がトライをあげ、40-21で試合終了を迎えました。
前半は、明治のペナルティが6回と筑波大学のペナルティ4回よりも多くなっており、規律の面で相手に流れを渡してしまっていたと思います。しかし、ひとつひとつのコンタクト局面では筑波大学よりも優勢であり、後半の中盤の時間帯で筑波大学の足を止め、明治の時間帯にすることができました。これまで強化してきたフィジカルやアタックで大事にしてきたモメンタムを存分に発揮し、筑波大学を”CRUSH”することができた試合であったと思います。

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