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Behind the Scenes vol.4

今回は、菅平合宿で行われた天理大学A戦を振り返ります。

この試合のテーマは、”遂行”でした。これまで取り組んできたアタックやディフェンスのシステムを遂行するためには、1対1のコンタクト局面で勝つことや相手よりも速くセットすることなどが必要になるということを天理大学C戦で感じ、このようなテーマ設定となりました。

試合開始から、天理大学の仕掛けてきたキッキングゲームに付き合い、エリアマネージメントを意識した展開が続きますが、そこで不利にたってしまい、自陣での展開が続き、前半8分に天理大学に先制トライを許します。しかし、修正をしてアタックを継続したことによりペナルティを獲得し、敵陣22m内深くでラインアウトのチャンスを得ます。ここでも再びペナルティを獲得し、前半14分SH登根大斗がクイックスタートからトライを上げます。さらに、前半18分にはアタックを継続し、相手のDFに乱れたところをCTB廣瀬雄也がラインブレイクし、サポートに来ていたCTB秋濱悠太がパスを受けトライをあげ、逆転に成功します。
しかし、その後は天理大学のDFやセットプレー、明治のミスで流れを失い、難しい時間帯が続きます。前半ラストプレーには細かいパスを繋ぎ、FL最上太尊がラインブレイクをしてチャンスを作りますが、サポートが遅くペナルティでチャンスを活かせず前半を終えます。
後半先手を取ったのは天理大学でした。明治のペナルティから自陣22m内で天理大学ボールのラインアウトを与えてしまい、モールを止めることはできましたが、バックスのノミネートエラーを突かれ、後半7分にトライを許し、同点とされます。

後半9分にFL石浦大貴のジャッカルでペナルティを獲得し、敵陣22m内に侵入すると、後半11分にラインアウトモールからPR中山律希がトライをあげ、逆転に成功します。勢いに乗りCTB平翔太のオフロードパスを起点にHO西野帆平がラインブレイクをし、攻め込みますが、ハンドリングエラーでチャンスを活かせません。
後半16分には自陣での明治のペナルティから天理大学がクイックスタートで仕掛け、そのままトライを許し、2点差に迫られます。しかし、その後は明治のペースで試合が進み、後半27分にはCTB平翔太のラインブレイクからチャンスを作り、FB山川遥之がトライ、後半32分にもCTB平翔太のラインブレイクからWTB東海隼がパスを受けトライ、後半40分にはSO伊藤龍之介のロングパスを受けたFB山川遥之がトライをあげ、3連続でスコアを上げ、点差を引き離します。
しかし、天理大学のいいディフェンスにより、ボールが手につかず相手にこぼれ球を拾われてそのまま天理大学にトライを許し、38-26で試合終了を迎えました。
この試合では、多くの課題が見つかった一方で、明治の良さも出た試合であったと思います。明治のペナルティの数は、13回でした。そのうちスクラムでのペナルティが4回となっており、セットプレーに課題を残す数字でありました。また、天理大学のペナルティは8回となっていたので、相手よりもペナルティの数が多く、試合運びを難しくしたひとつの要因でした。また、前半開始から天理大学のキッキングゲームに付き合いすぎてしまい、流れを掴みきれなかったところもありました。その一方で天理大学ボールのラインアウトにプレッシャーをかけられていたところやアタックを継続している時のモメンタムは大きな収穫を得ることができました。

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