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特集:VOL.15「菅平から、合宿最後の試合」
2009/08/31
8月28日金曜日、菅平の天気は晴れたり曇ったり、風がやや強く吹いている。夏の終わりを思わせる風と、照りつければまだまだ強い日差しが入り交じる気候の中、夏合宿最終日の練習試合が行われた。この日の相手は、Aが春にも対戦した同志社大学、Bが日本大学Bとの対戦となった。怪我や故障で出場できない選手を除いて、開幕シミュレーションゲームとなるこの日の試合、試合で向き合うのは対戦チームではなく、自分たち自身だと吉田監督の檄が飛ぶ。共通認識を持って、最後まで自分たちのラグビーをやり遂げることが求められるゲームとなった。
この試合のゲームキャプテン、副将・7西原が「勝ちにこだわろう。試合だけじゃなく1対1にこだわろう。すべてに勝とう」と声をかけ、試合に臨んだ。同志社のキックオフで試合が始まる。開始早々の1分、ハーフウエイライン左から出たパスで右へ展開。1対1をしっかりと制して前に出た7西原から、14石井にパスをつなぎ、石井がそのままトライを決めて5-0と先制する。立ち上がりから走れている印象があった。ディフェンスも動けている。3分過ぎにキックで大きく地域を取って前へ出る。相手のディフェンスのファールも誘い、さらにキックで敵陣深いところへ。5分過ぎ、フォワードが押し込んで、最後は5名嘉がトライ、10田村がゴールも決めて、12-0とリードする。8分過ぎにもディフェンスのいい反応で地域をしっかりと守っている。10分過ぎにはトライ寸前まで攻め込んでノックオンと得点は逃すが、合宿中の試合では最もいい感じの立ち上がりとなった。16分過ぎにも14石井から7西原のコンビネーションでつないで最後は7西原がトライ、ゴールも決まり19-0。19分過ぎにも、15田村から4友永、7西原、14石井とつなぐプレーが見られたが惜しくもノックオン。19分に14石井の止血の間、20津久井が入る。21分過ぎにラインアウトからモールを作って押して、15呉がいいゲインを見せ、13山口が1対1に勝ってトライした。ゴールも決まり、26-0。25分過ぎにもハイパントからプレッシャーをかけて攻め上がり6三村のトライ、ゴールが決まり33-0とリードを広げた。ここまではかなり精度を上げたプレーが続いた。このあとも攻めるが、ややミスが出たりして攻めきれずに33-0でハーフタイムとなった。
ハーフタイムの間、フォワードは副将・西原が、バックスは副将・山口がそれぞれまとめて後半に臨んだ。「ここから40分、リセット。ミスをなくそう。ボールを大事に。やるべきことをやっていこう」と吉田監督からの指示も短くシンプルなものだった。後半スタートから、3小野、5名嘉、12黒岩に替わり、16榎、18鎌田、22安部がそれぞれ入っている。
明治のキックで後半が始まる。後半の立ち上がりはキックの応酬で地域を取り合った。やや相手を受けてしまった印象もあったが、8分過ぎ、右サイドにボールをつないで展開し、4友永がトライ、ゴールも決まり40-0とした。10分過ぎに10田村に替わり21染山が入る。12分過ぎ、同志社のノックオンから、ハーフウエイライン近くを右に展開し、21染山から7西原につなぎトライ、15呉のゴールも決まり47-0とした。ここで2伊吹に替わり17渡部入る。17分過ぎに4友永に替わり19堀江が入る。このあとやや自陣でのプレーが多くなり、33分過ぎにミスからトライ、ゴールを奪われ47-7。38分過ぎに13山口がハーフウエイライン付近からボールを持って、タックルを切りながらトライし、1対1の強さを見せた。ゴールも決まり54-7。このままノーサイドとなった。
同志社との試合を終えた隣のグラウンドで、明治Bと日大Bの試合が行われた。吉田監督から「共通認識をしっかり持とう。1対1にこだわって、最後までやり遂げよう」と声がかかる。この日、膝の怪我から試合に復帰した主将・金澤がチームを引き締めて試合に臨んだ。明治ボールのキックオフでゲームが始まる。立ち上がりから8古屋がナイスタックルで気迫を見せる。5分過ぎ、明治はスクラムからボールをつなぎ14斉藤がトライを決めた。ゴールも決まり7-0と先制する。細かなミスがいくつか出るが、ディフェンスが要所要所で押さえ、相手に得点を許さなかった。30分過ぎ、何度となく攻め込んでいたがここでモールから6笠原がトライ、12-0とする。33分過ぎには、キックチェイスで攻め上がり、敵陣で得たスクラムから右へパスを展開して13猿楽がトライを決めた。1対1へのこだわりを見せた得点だった。ゴールも決まり19-0。リードを広げつつゲームを進めてきた37分、自陣でのミスからトライとゴールを奪われて19-7となり、ハーフタイムを迎えた。
「ミスはプレーの精度を上げれば改善できる。フェイズプレーをしっかり重ねていこう。ディフェンスはコールを早く」と吉田監督。後半から、2郷、3神田、5野崎、6笠原、9下村に替わって、16大澤(裕)、17城、18日高、19池島、20金澤が入った。明治のキックで後半が始まる。攻め込みながらもラインアウトでのミスやノックオンでボールを失う。10分過ぎ、14斉藤に替わり22笹井が入る。15分過ぎ、キックチェイスで敵陣に進み、日大のノックオンでスクラムとなる。スクラムから20金澤がボールを持って右に走り、ディフェンスを引きつけ、パスをつなぎ22笹井がトライを決めた。ゴールも決まり、ようやく後半の均衡を破り26-7に。25分過ぎには、4渋谷がパスをもらいゴールポスト左に力強いトライを決める。ゴールも決まり33-7。この後、日大に攻め込まれる場面もあるが、ディフェンスが粘って守り得点を許さなかった。34分には20金澤から出たパスを8古屋がトライに持ち込み、ゴールも決め40-7。この後もロスタイムまで攻めつつ、このままノーサイドを迎えた。
「最後のゲームに、やってきたことを出しきろうという気持ちは伝わってきた。セットプレーがしっかりできて、ディフェンスができれていれば、ゲームの主導権が握れる。まだ伸びる、シーズンまでに完成できる。ナイスゲーム」と吉田監督。主将・金澤が反省点を述べてから「今日の勝ちを素直に喜ぼう」と締めくくった。
同志社大学との試合後、副将・西原くんは「課題を減らして、長所を伸ばしていこう」と締めていた。約3週間にわたる合宿での成果は、合宿中の試合でもストレングスやプレーで見て取ることができた。実際に指揮を執る吉田監督はどのように感じているのだろうか?
「ゲームを戦うことのできる戦略、戦術を身につけることはできてきたと思っています。もっと精度を上げていくことは必要ですが。ここからはディフェンスを固めて、チームとしての精度を上げていくことに時間を費やすことになるでしょう。また合宿のテーマであったいくつかのことはできてきたと思います。1つのプレーの結果、問題点に対して『なぜ起きたのか?』を検証し、改善するという取り組みを徹底してきました。これを共有すること、そして最後までやり遂げるということです。1対1へのこだわりもその1つです。ストレングス、メンタルの両面で多いに成果はあったと思います」と吉田監督は語った。
チームは28日に合宿を終え、週末に八幡山に戻って来た。短い休息を取り、9月12日から始まる関東リーグ戦、初戦vs.日本体育大学に向かってブラッシュアップが始まる。選手たちの怪我も癒えて、ベストの状態でシーズンがスタートすることを願うばかりだ。明治のアグレッシブなラグビーを期待しつつ、シーズンを楽しみに待ちたいと思う。
関連
| [ラグビー] [2009-08-28 A 対 同志社大学A戦] |
関連試合
2009-08-28 同志社大学 ○ 54-7 ●
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