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特集:日本一を目指す「明治大学ラグビー部、前へ」VOL.1

2009/06/10

「継続プレーで同志社大学に勝つ!」
明治大学ラグビー部の活動を伝える特集「明治大学ラグビー部、前へ」がいよいよスタートします。
ラグビー部の活動を伝える特集は、遠征先からまた八幡山グラウンドからお届けいたします。
第一回は、長野県伊那市で行われた同志社大学戦。
招待試合やオープン戦、練習試合の多い6月、好調に仕上がっていくチームを追います!
第13回伊那市大学ラグビー招待試合
同志社大学戦より

6月7日 日曜日 13:00キックオフ
試合結果 ○明治大学66-7同志社大学

「持っている力をすべて出しきれるか」

6月7日日曜日、快晴の伊那市ウエストスポーツパーク内伊那市陸上競技場。近隣の天気予報を見ると最高気温は28℃まで上がると出ていた。
夏日を思わせる日差しの中、12時15分グラウンドでアップが開始された。30分弱、ゆっくりと体を温める選手たち。満員のスタンドの下で、この日の試合の課題を吉田監督に聞いてみた。
「先月の釜石戦では、自分たちのペースで試合ができなかった。ハンドリングエラーとか、自分たちで改善できるはずのところができていなかったのが原因です。今日の試合の課題は、そこがひとつですね。あとはタイトフォワード。
しっかりと最前線で戦うことで自分たちの力を出してほしい。選手は1年生も含めて、しっかりとパフォーマンスできている人間を起用します。いい試合にしたいですね」

「キックオフから猛然と押し上げていく!」

13時、同志社大学のキックオフで試合が始まった。強い日差しの中で明治大学はスタートからプレッシャーをかけて攻め始める。グラウンドからは、お互いに声を掛け合う選手たちの言葉が、さかんに聞こえて来る。試合前の吉田監督からの「声を出していけ」という指示が浸透しているのだろう。お互いの意思が伝わっている。プレーが途切れることなく、次へ次へとつながっていく。
試合開始早々の前半7分のトライから、次々と押し込んでトライを重ねて、後半に差し掛かるころには28-0と大きく引き離していた。高温に体力の消耗も懸念されたが、吉田監督の「気温は上がりますが、このくらいの湿度と気持ちのいい風があれば大丈夫」の言葉通り、選手たちはどんどん前へ出て行く。
プレッシャーが同志社大学のミスを誘い、ミスを逃さず確実に得点につなげていった。スタンドでは同志社大学の応援席からも「明治はボールに二人、三人と行ってるやないかい。うちももっとボールにいかな」という声が聞こえた。

「膠着したゲームでも欠かさなかった集中力」

後半に入り、押され続けていた同志社が、ややペースを作り出した。10分ほど膠着したゲームが続くなか、スタンドの西原ヘッドコーチとベンチの黒須コーチの交信が繰り返された。流れを変えるべく、榎、堀江、溝口の3選手が投入された。ゲームが膠着している間も、集中力を欠くことのないプレーが続く。
集中力を欠かさないプレーが、相手のミスや反則を犯させる。このあとも相手のノットリリースザボールから、チャンスを作りトライへとつないだ。前半終了時の45-0に得点を加え、52-0と点差を広げた。そのあと同志社にトライ1つとゴールを返されるが、試合は66-7で快勝した。試合後に黒須コーチは「後半はちょっと受けてしまったところがあり、これは今日の反省点として今後に活かそう。前半みたいな入り方ができればもっと得点が重ねられるはず」と選手たちを励ましている。

「次につながる試合の成果がたくさんあった」

快勝といえる同志社戦を終えて、西原ヘッドコーチは「課題のひとつだったキックオフ直後のペースはとてもよかった。しっかり自分たちのペースをつかんでいた」とこの日の成果が今後のゲームにもつながることを示唆した。土橋コーチも「勝ったことを喜ぼう」と選手たちを労った。
「いい試合だった。ここからもっと精度を上げていこう」と檄を飛ばしたのは吉田監督。
「いい試合でしたが、自分たちが改善できるミスがいくつか出ました。そこらへんをしっかり直していきたいです。たとえば最後の攻撃もトライできたはず。
取れるときにはちゃんと取っていかなくてはいけない。個人のスキルアップも必要です。課題はいくつもありますが、モールもよくなってきているし、成果も多い試合でした。また移動もあり体調管理が難しいなかで、選手たちはよく頑張っています。やろうとする姿勢が出ています。これを忘れずに一歩一歩行くだけです」と語った。


(TEXT / KAZUKI ENDO PHOTOS / KIICHI FUKUDA)