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レポート「トレーニングルームから」

2010/04/02



 新シーズンがスタートして1ヵ月が経過した。選手たちは、2月から身体作りを集中的に行ってきた。その成果は、ひとまわり大きく見える身体が物語っている。この時期に行っているトレーニングの特徴をストレングスの担当、大川コーチに聞いてみた。

「昨年から継続して行っているのは、集中して短時間に効率よくトレーニングするということです。限られたスペースと時間の中で、選手としての身体を作っていく。今シーズンは、吉田監督からも2月、3月でしっかり身体を作ってから春の試合に臨むという指示もあり、この時期は身体作りのトレーニングを集中的に行っています。まだコンタクトを行う時期ではないので、ウエイトに集中することができるし、SPARQトレーニング、ランニング・フィットネスと合わせてバランスよく身体を作っていくことができます」と大川コーチ。

 この時間のウエイトルームにはフォワードの選手たちがいた。ウエイトルームはグループごとに目的にあったトレーニングを行っていくが、フォワードの選手たちは、ひと際大きくなった身体が目立っていた。基本的には2週間のプログラムを2ロール行って4週間、いまは新しいプログラムで6週目に入るところだ。それぞれのグループでメニューが異なるが、20~25種目を1時間で行っているという。たとえば4週間だと1週目と3週目、2週目と4週目が同じプログラムになり「2週間前の自分を超えていく」というのが選手たちのモチベーションとなっていくのだ。

「たとえばアームカールが前回プログラムで8回だった選手は、今回は9回を必ず上げる。同じ回数であれば重さを上げていく。確実に2週間前の自分を超えていくことでメンタル面の強さも生まれてきます。今回のプログラムの特徴は、NFLやプロのアスリートでも筋肉への負荷が大きく2週間に1度しかできないという筋肥大を最大の目的とした『ネガティヴ オンリー』を導入した点で、自分では挙上できない重さをパートナーに挙上してもらうやり方です。お互いに一瞬たりとも気が抜けないし、集中力を要します。ウエイトトレーニングだけど、チャレンジして自分自身を超えていかなきゃならない」。

 1時間に20~25種目のトレーニングをおこなうにはテキパキとひとつひとつの種目を確実にこなしていかなくてはならない。手を抜いたりしようものなら、そのツケは確実に自分に返ってくるだろう。トレーニングルーム中が活気に満ちている。そして新2年生たち身体のデカさに目を見張った。

「選手たちは、トレーニングに取り組む姿勢、練習に取り組む姿勢ができてきたこともあり、とてもいい状態だと思います。デカくなっただけではなく、確実に動ける。あとはどうラグビーにつなげていくかということになります」と大川コーチはいう。1年生も加わると1年間、そして新シーズンのトレーニングを積んできた選手たちの大きさがハッキリとわかる。アスリートでなければ耐えられないであろうキツいトレーニングをクリアした先にあるものが、選手たちには見えているのだろう。



(取材・文/遠藤一樹 撮影/福田喜一)