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吉田義人監督インタビュー「シーズンを終えて」

2010/01/13

 1月2日の大学選手権準決勝で帝京大学に破れ、明治大学ラグビー部はシーズンを終えた。吉田監督就任最初のシーズンの戦績は、僅差ながらジュニア選手権2ndフェーズ進出、対抗戦は3勝4敗で5位、大学選手権に進出し準決勝まで勝ち上がりベスト4という結果だった。
 対抗戦では、なかなか結果を出せない試合が続き、風当たりの強い中での差配が強いられたが、12月6日の早稲田戦で今シーズン積み上げてきた「明治らしさ」を示し、大学選手権へとつないだ。シーズンを終えた吉田監督に話を聞いてみた。
「選手たちが非常によくやってくれたと感じています。シーズンの始めに目指した走るラグビーをしっかりと最後まで貫いてくれた。監督・吉田義人を信じてついてきてくれたと感じています。もちろん、シーズンを通して暖かい声援を送ってくださった方々にも大変感謝しています。フィールドで戦った選手たちも多いに力づけられました」
 この後は、4年生の卒業試合と納会が1月24日に行われる予定になっているという。さらに来シーズンに向けての予定はどうなっているのだろうか?
「もちろん、スタッフは来シーズンに向けてのミーティングを重ねていくことになります。今シーズンの課題に答えを出していかなくてはならないですから。来シーズンのスタートは、大学のテスト期間の兼ね合いから2月中旬を予定しています。私たちとしては、2月中旬に、部員たちに良いコンディションで集まって欲しいと願っています。その間も希望する選手には、コーチが指導できる態勢は整えます」
 春に向けて動き出していく中で、明治を応援してくださる方々も含めて、気になることの一つは次期キャプテンの選出ということになるだろう。
「いまの3年生が明治のラグビーを受け継ぐことになるわけですが、主将の選出は、シーズンがスタートしてしばらく各選手の資質をもう一度見極めて決めていきたいと考えています。僕が現役の時には、北島監督がキャプテンを指名していましたが、シーズンが始まる前に指名されていた年もあれば、夏合宿が終わってからキャプテンが決まる年もありました」
 今シーズン、吉田監督は、部員全員にMENBER’S COMPLIANCE CARD(明治大学ラグビー部行動規範)を携帯させて意識改革を促すなど、ラグビー部の改革に向けたいくつかの試みを行ってきた。その効果や来シーズンの新たな施策について聞いてみた。
「夏の合宿後に部員たちに渡したコンプライアンスカードは、部員たちの自主性を喚起して、自分を律することを促すためのものでした。僕が企業や社会で接してきたことの中から、よいと思ったものは取り入れていこうという試みの一つです。即効性のあるものではありませんが、明治大学ラグビー部の部員としてプライドを持って過ごしてもらうために有効であると考えたものです。来シーズンも日本一を目指してどんどん改革を進めていきたいと考えています。それはただ新しいことだけでなく、たとえば1年生を対象にした春の新人合宿の復活。明治のラガーマンとして必要なことをきちんと身に付けていく機会を作るなど、いろいろとやるべきことがあります」
 卒業していく選手たちにエールを送りながら吉田監督は、次のシーズンに向けて、前へと動き出している。

※差配:「取りさばくこと」「指図すること」「指揮すること」

(取材・文/遠藤一樹 写真/福田喜一)