- トップ
- INFORMATION
- INFORMATION
特集:VOL.25「ジュニアチーム、プレーオフへ」
2009/11/16
関東大学ジュニア選手権のリーグ最終戦、明治の相手は慶應義塾大学だ。ここまで2勝2敗と同じ成績の両校にとって、プレーオフ進出を確実のものとするためにも、譲れない一戦といえる。さらに慶應といえば、今月初旬に対抗戦において土をつけられた相手でもある。自ずと闘志が湧き出るゲームだろう。雲ひとつない快晴の下、時折強い風の吹く慶應大学日吉グラウンドで、勝負のときを迎えた。
3週間振りの試合となったジュニア選手権。前回の法政大学戦では、予想外の展開から思わぬ苦戦を強いられて、試合を取りこぼしてしまった明治。この最終戦までにしっかりと修正され、最終戦を勝利で飾ってくれることが期待された。
もちろんプレーオフの進出という意味においては、他会場で行われた関東学院vs.帝京の試合結果にもよる。しかし相手はあの慶應。伝統の一戦でもあり、何よりも対抗戦で涙を飲んだ相手だ。負けるわけにはいかない。試合前のウォーミングアップから、選手、スタッフともに気合いの入った雰囲気が漂っていた。
アップを終えた選手たちに吉田監督が語りかける。「勝とうな。絶対に勝たないといけない。相手は慶應だ。やられたら、やり返さないといけない。そのためには、一人ひとり自分のプレーをしっかりすること。立ってプレーをすること。そして前へ出ることだ。気合いを入れて戦おう」。
吉田監督のこの言葉に、選手たちの表情が一段と引き締まる。ゲームキャプテンの7池島を中心に円陣を組み、気合いの入った雄叫びをあげた。
前半は慶應のキックオフでスタート。明治は風下のエリアとなりながらも、開始から果敢な攻めを展開する。しかし先制は8分、慶應のトライによるものだった。明治の左サイドを突破されてのことだ。0-5とされる。この失点をキッカケに、明治にミスが出るようになる。その虚をついて、中央22メートルライン付近から、慶應がドロップゴールで加点。0-8となした。
ここで崩れなかったのは、これまで積み上げてきた実力だろう。徐々に落ち着きを取り戻した明治は、スクラムを足がかりに慶應陣内に攻め入っていく。そして23分、念願のトライが生まれた。ハーフウェイライン付近から、13猿楽、4鎌田とパスをつないでラインブレイク。慶應のゴールライン手前でのマイボールスクラムの機会を得る。そのチャンスを生かし、スクラムトライに成功。最後は8竹内が決めた。10筆谷のゴールも成功し7-8と詰め寄る。その後もフォワードの力が慶應を圧倒する時間帯が続く。スクラムやブレイクダウンをきっかけにチャンスを作っていった。
そして、35分に追加点を生む。相手陣内での慶應ボールスクラムをターンオーバー、13猿楽がそのままインゴールへ飛び込んでトライを決めたのだ。10筆谷がここでもゴールを決め、14-8と逆転。続く38分には右サイドのスクラムから、左へ展開。大外の11木村へとつながりトライを奪った。11筆谷の3本目のゴールも決まり、21-8とリードを広げる。ロスタイムにもターンオーバーから再び11木村がトライを決める。ゴールはならなかったものの、26-8と大きくリードして前半を終えた。
大きな点差をつけて、ハーフタイムを迎えた明治。スクラムで相手を圧倒し、ラインアウトの精度も低くはなかった。序盤にミスは散見されたものの、その後は見事に修正。前半のほとんどの時間帯を明治のペースで進めることができた。吉田監督からも選手たちに伝えられる。「スクラムからの攻撃が良かった。ラインアウトも悪くない。それでも、もっとやるんだ。ゴール前からのモールを狙おう。ボールを継続すれば、このチームはどこからでもトライを狙えるはずだ」。
さらに上を目指すために、選手たちにはどん欲になってほしいのだろう。要求の高さは期待の現れでもあるはずだ。選手たちも再び気合いを入れ直す。前半途中で交替した20津久井と12安倍のほかにメンバーチェンジはなく、そのまま後半戦へと突入した。
風上のエリアとなった明治のキックオフで、後半がスタート。1本目のトライは再び慶應から生まれた。ラインアウトからチャンスを作られ、中央を突破されたのだ。ゴールも決まり、26-15となる。
その後は徐々に試合はこう着、一進一退の攻防となっていく。17分には1松浦に替わって17木暮が入る。そして再びスコアが動いたのは20分のこと。慶應に明治の右サイドを突破されてしまった。今度はゴールも決まり、26-22と詰め寄られる。23分には15呉と2石丸が交替。試合のペースを取り返したいところだが、31分にラインブレイクからピンチを迎える。14川口の好タックルなどで一時は凌ぐも、慶應にトライを許してしまう。ゴールはならなかったが、26-27と逆転された。
焦りの色が見える明治はここぞという場面でミスが出た。39分には自陣でのハンブルしたボールを慶應に拾われ、トライを奪われた。ゴールも決められて26-34となる。ロスタイムには慶應に猛攻を仕掛けるも、寸前のところでペナルティをとられて機会を逸してしまった。そしてノーサイドとなった。
試合後、厳しい結果に選手たちも言葉が少ない。吉田監督からはこう語りかけられた。「一生懸命やって負けたのは仕方がない」。そして、他会場の結果とともに明治のプレーオフ進出が伝えられた。「明治の進出が決まった。これは一戦一戦、全力で戦った総合的な結果だ。これからも全力で取り組もう」。黒須コーチからは選手たちに現実が突きつけられた。「次の試合で負けたら、それで本当に最後。次は絶対勝とう」
ジュニア選手権は次戦より、トーナメント方式のプレーオフとなる。相手は10月の対戦で勝利している帝京だ。来週には対抗戦でも帝京との一戦が待つ。2週続けての帝京戦となるのだが、対抗戦、ジュニア選手権ともに持っている力を出し切るナイスゲームでの勝利に期待したい。































