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特集:VOL.20「ジュニアチームも連勝」
2009/10/13
関東大学ジュニア選手権の第3戦、帝京大学との一戦が行われた。第2戦の早稲田戦では見事な逆転勝利を遂げ、チームとしての充実ぶりを示すことができた明治。先週行われた対抗戦では、成蹊大を圧倒し連勝を飾っただけに、ジュニアチームとしてもこの試合で勝利を挙げて、それに続きたいところだ。快晴の八幡山グラウンドで、キックオフの笛を待った。
前回の早稲田戦から、2週間ぶりとなったこの試合。あの逆転劇で見せた明治の力を、改めて、ここ八幡山グラウンドで見たいところだ。「今、このチームはとても良い状態。自信を持とう」吉田監督は選手たちに語る。「そして、早稲田戦でできたこと以上のものをやろう」。前の試合で得た自信をさらに確かなものとするためにも、この試合は落とせない。選手たちの顔が引き締まった。
相手の帝京大学は、ここまで法政、慶応からそれぞれ勝利を挙げ、波に乗るチームだ。ブレイクダウンでの烈しいプレーや、重量感のあるフォワード陣がその特徴。体を張ったプレーや、プレースピードの速さで明治も対抗したいところだ。
同日、この試合の前に行われたCチームの試合では、帝京の烈しいプレーとプレッシャーに、押されてしまった明治。試合のペースもなかなか握れないまま、苦し紛れのパスからのターンオーバーや、ラインアウトのミスが頻出し、大きく水をあけられての敗戦となってしまっていた。ジュニアチームの一戦も、その帝京の烈しさに負けない、プレーの正確さや精神的な強さも問われる試合となるはずだ。
ほどよい緊張感の中、仲間たちの拍手とともにグラウンドへ登場した明治。ゲームキャプテンの7池島を中心に選手全員で円陣を組み、気合いの入ったかけ声をあげた。
前半は風下のエリアとなった明治。帝京のキックオフで試合はスタートした。開始早々、帝京はラッシュをかけて試合の主導権を握ろうとする。ブレイクダウンに素早く帝京のフォワードが殺到し、プレッシャーをかける。たまらず自陣内でペナルティを犯してしまった明治。帝京にペナルティゴールのチャンスを与えてしまう。帝京のキックはゴールポストに当たり、得点とならなかったものの、帝京の烈しいディフェンスが続く。
明治はこれに、落ち着いた正確なプレーで対応していく。正確なラインアウトやスクラムを足がかりに、帝京陣内に攻め入った。初めてのチャンスが訪れたのは19分のこと。ハーフウェイラインの少し先から、ペナルティゴールを狙ったものだ。10染山のキックがゴールを捉えたかに見えたが、こちらもポストに直撃。得点とはならなかったものの、徐々にペースを握っていく。
スコアが動いたのは、33分。明治陣内での帝京ボールスクラムを押し切って、ボールを奪取したのがきっかけだった。ブレイクダウンから1松浦が帝京のラインを突破。フォローにまわった10染山へとつなぎ、トライを決める。ゴールも決めて7-0と先制する。続く37分には、ハーフウェイライン付近での相手ボールのスクラムから、明治がキックをチャージ。6堀江がボールを奪取してそのままインゴールへ駆け抜けトライを挙げる。10染山のゴールも再び決まり、14-0と点差を広げた。前半はこのまま終了。帝京の厳しいディフェンスに対して、冷静にプレーを重ね、引き締まった試合内容となった。
風下から風上にエリアが変わった後半も、序盤は明治のペースだった。3分には早々に加点をする。グラウンド中央あたりでパスを受けた13猿楽が、巧みなステップで帝京を突破し、帝京から反則を誘う。ペナルティゴールのチャンスを得て、これを10染山がきっちりと蹴り込み、17-0とした。
ここまで帝京の攻撃を粘り強く防いできた明治だったが、失点を許してしまう。明治陣内での帝京ボールのラインアウトから、モールで押し込まれトライを奪われた。ゴールは外れたものの17-5と詰め寄られる。
しかし明治はすぐさま突き放す。13分、ハーフウェイライン付近でボールを得た10染山から、14居迫、13猿楽、12溝口とバックス陣でパスがつながり、最後は11木村が左サイドを駆け抜けてトライ。ここでも10染山のゴールが決まり、24-5とする。追う帝京は、フォワードの力を生かした攻めを展開する。18分には、再び明治が失点を許してしまう。明治陣内での明治ボールのスクラムをターンオーバーされ、そのままトライに結びつけられてしまったのだ。ハーフタイム中に、吉田監督から「スクラムで相手を制圧しよう」と言われていただけに、悔しい場面だった。帝京のゴールは外れて24-10となる。
ここから、帝京はよりプレーの烈しさを増し、徐々にペースを奪っていく。明治の重く強いスクラムにも対応し、それを押し返す場面も見られるようになっていく。20分には、10染山がこの日2本目となるペナルティゴールを決め、27-10とした。染山の正確なキックが、この試合の勝利に大きく貢献した。24分には、帝京の個人技からトライを再び許し、27-17とされてしまう。帝京の運動量は、ここにきても大きく変わることなく、ブレイクダウンなどでの烈しさは終盤になっても維持されていた。明治は体を張った守備で、それに対応。帝京の必死の攻めを防ぎきり、ノータイムとなった。
ジュニア選手権開幕戦は敗れてしまったものの、早稲田、帝京と実力のあるチームから連勝を挙げた明治。選手、コーチともに試合後の表情は明るかった。「引き締まった試合展開でした。セットプレーができた、内容の良いゲームだった」と西原ヘッドコーチは選手に声をかける。大川コーチは「おめでとう。でも、もっとSPARQの力を見せてもらいたかった。4年生は特にあとわずかの時間と試合しかない。全部勝って、しっかり結果を出して下の人たち伝えていってほしい」と話した。吉田監督は選手たちに「今日の試合は明治にとって大きな勝利だ。ゲーム内容では、前半帝京をシャットアウトできた。しかし後半は13-17と相手が上回っている。それはプレーの精度が低かったからだ。その中で大崩れしなかったのは、集中力が切れなかったからだ」と語った。そしてこう続けた。「勝ったチームはその試合から反省点を見つけ出さなければならない。それを改善して次につなげよう。残りも全勝していこう」。
試合を重ねるたびに、課題を見つけ、それを修正していく。より強くなるための着実なステップを、今まさにこのチームは踏んでいる。そんな心強さを感じさせる一戦となった。































