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特集:VOL.19「対抗戦2勝目」
2009/10/05
日体大戦から、約3週間があいた対抗戦2試合目の成蹊大学戦が、熊谷ラグビー場で行われた。秋雨の多くなった時期に久しぶりの晴天、コンディションは絶好だ。ジュニア選手権で早稲田を破ったゲームも、まだ鮮明に印象に残っている。ナイスゲームでの2勝目に期待がかかる中、正午にキックオフの笛が鳴った。
この日の試合前、吉田監督は選手たちに「初戦でできなかったこと、修正点を見つけて、しっかりと改善したことを試合に出そう」と話している。試合の中でも、一つ一つのプレーの精度をさらに高めて完成させていくために集中したゲームをやっていこうという指示のようだ。
土橋コーチも試合前の練習を見ながら「今日はモールをしっかりとやっていくこと。エアボールにきちんと反応して、的確に処理すること。この2つは押さえておきたい。立ち上がりの入りは大事ですが、最初だけ勢いがいい印象のゲームではなく、ずっと火がついている状態のラグビーを目指したい」と話している。また、試合を通してレギュラーを固めていく時期でもあり、選手たちにとっても、ゲームできっちりとパフォーマンスを出しきることが重要なのだという。
明治のキックオフで始まった前半は、フィールドの左から右に攻める明治。エアボールもしっかりと処理して前へ出ている。4分、自陣からパスをつないでハーフウエイライン手前でボールは7西原に。西原は、やや内側に切れ込みながらインゴールまで走りきり、先制トライを挙げる。10田村のゴールも決まり、7-0とした。このまま一気に押していくかと思われたが、8分に成蹊の14にキックパスからのボールをインゴールに持ち込まれトライされる。角度のないゴールも決まり、7-7と並ばれた。
12分、9秦から10田村にボールがわたりインゴールの左サイドに蹴り出した低いボールに15呉が走り込みそのままボールを押さえ込んでトライし、12-7に。15分過ぎ、キックの応酬から10田村が成蹊陣内の深いところに蹴り出し、ラインアウトを得た。16分、ラインアウトからのボールを支配して右サイドにスクラムで押し込み、最後は4鎌田がトライし17-7。20分前半は、成蹊に攻め込まれる場面もあったが、粘ってよく守り成蹊のペナルティから10田村のキックで大きく地域を挽回した。25分、ゴールライン前から3榎が左に押し込んでトライ、10田村のゴールも決まり、24-7とした。28分には、ラインアウトからパスをつないで左に展開し、15呉がハーフウエイライン近くから一気に駆け上がりトライ、29-7。32分には、やはりラインアウトからパスをつなぎ5名嘉がゴールポスト右にトライ、10田村のゴールも決まり36-7。39分、敵陣での成蹊ペナルティから8杉本が早いリスタートをかけ、一気にトライ、ゴールも決まり43-7と大きくリードして前半を終えた。
後半も明治のペースで試合は進んだ。5分、成蹊陣内の右サイドで集団から抜け出た9秦が公式戦初のトライを決める。ゴールも決まり50-7。14分に、4鎌田、6三村が18渋谷、19堀江と交替。15分過ぎには、7西原がドライビングモールからトライを決め、55-7。17分に、9秦、10田村に替わり20金沢、21染山が入り、22分に、2鈴木、3榎に替わり16渡部、17城が入る。
その後、23分過ぎにハーフウエイライン近くのミスからボールを奪われて成蹊12にトライを許す。55-12となった。29分、スクラムから5名嘉がトライし、21染山のゴールも決まり62-12。30分に13衛藤に替わり22安部が入る。39分、20金沢のパスを受けた11川口が左サイドにトライを決める。ゴールも成功し、69-12として、このままノーサイドとなった。
公式戦2勝目となる試合は、危なげのない展開ではあったが、後半はやや精彩を欠く場面もあった。もちろん、よいところもいくつも見出す事ができた。ラインアウトからの攻撃でいい場面を何度も作ることができたし、しっかりと当たっていけたところではディフェンスも固く守っていた。試合後の合同記者会見で、吉田監督と西原主将は次のように話した。
吉田監督、主将・西原くんともに「2勝目をあげられたことはうれしい」としながらも、次に向けた改善を考えているようだった。吉田監督は「初戦でできなかったことをしっかり出していこうと臨んだ試合、前半は修正してきた部分を出すことができた。やりたいラグビーの方向性が見えた。後半も相手に合わせる事なく自分たちのラグビーをやっていくつもりだったが、交替した選手がリズムを出しきれず失速してしまった。ここが現状のメンタル面の弱さだろう」と話している。
西原くんは「応援してくれた人たちに感謝しています。自分たちはまだまだ甘いところがあって、今日の試合もチームで戦ったというより、個人で戦ったような試合内容でした。もっとチームが一丸となって勝ちにいく試合にしなくてはいけない。点差が開いた気の弛みで、トライのあともチームで十分なコミュニケーションが取れていなかった。次の試合では改善したい」と話した。
スターティングメンバーの構成も少しずつ変化がある。練習を積み上げてきた選手たちの中から、監督、コーチ陣が総合的に判断してフィフティーンを選出している。常にしっかりと準備した15人がフィールドに立っているということになる。週末の帝京大学とのジュニア選手権、その翌週には再び熊谷で立教大学との対抗戦と続く。さらに精度が上がったチームの試合に期待して週末を待ちたい。
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