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吉田義人監督インタビュー「すべては勝利のために」
2009/09/11

今シーズンの開幕戦となる日本体育大学との試合メンバーが発表された9月10日、吉田監督は家族、コーチ陣らと恩師である北島忠治監督の墓参に出かけていた。監督就任後、初の公式戦を前に北島監督の墓前に立った。
「北島監督の意思を引き継ぎ、明治の監督に就任し、選手たちと基礎しっかりと固めて、魂のこもったチームとなって開幕戦を迎えることを報告しました。明治のラグビー復活をやり遂げるので、見守っていてください、と手を合わせてきました」と吉田監督。
吉田監督が北島監督のお墓参りにうかがったのは、現役引退試合の前日以来だという。ラグビー人生の節目に襟を正す姿勢に、吉田監督の信念を垣間見る気がする。開幕戦を目前にその心境を聞いてみた。
「明治が誇りを取り戻すシーズンが始まります。相手がどこであるかは関係ない。自分たちがやってきたラグビーをどれだけ信じてやり遂げられるか。しっかりと力を出しきればいいゲームができる。チームは100%の力を出して戦えるところまできています。これは計画通りです」。
春からの試合結果や日々の練習風景に、24年ぶりに大学選手権に出られなかったこと、10年間優勝から遠ざかっていることを忘れてしまいがちだが、そのことが吉田監督の脳裏から離れることはない。
「選手たち一人一人の力は、いまはどこの大学と比べても拮抗していると思います。その中で強いチームとなるためには、計画的に階段を登っていかなくてはいけない。試合の中でも、これを出しきれば大丈夫という基礎をしっかりと固めないと勝てない。いまの明治の選手たちがきちんと吸収できる戦術、戦略も合宿を通してしっかりと積み上げてきました」。
とにかく走る、1対1へのこだわり、最後までやり遂げる、問題点を検証し修正する、自分に勝つ、共有する、グラウンドやミーティングで何度も耳にした言葉が線でつながっていった。「すべては試合に勝つために必要なこと」なのである。キャプテン2人制も監督のこの言葉に集約されている。
「半年間で鍛え上げた剣はまだ大きくないかもしれないですが、魂がこもれば岩をも通す本物の刃金です。あとは選手たちがどれだけ魂を込めて戦えるかです。すでに選手たちは、試合を前に気分が昂っているはずです」と言って吉田監督は笑った。その笑顔からもしっかりと静かな闘志が伝わってきた。
いよいよ明日、明治が誇りを取り戻すシーズンが始まる。
(取材・文/遠藤一樹 写真/福田喜一)
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