特集:VOL.27「ジュニア選手権、帝京に破れる」

2009/11/30

日本一を目指す「明治大学ラグビー部、前へ」VOL.27
「ジュニア選手権、帝京に破れる」

11月28日、帝京大学百草園グラウンドでジュニア選手権2ndフェーズが行われた。高台にある百草園グラウンドは、やや風があるものの申し分のない晴天に恵まれた。12時からのCチームの試合に続き、14時からのジュニア戦。何としても勝ちたい一戦だったが、両チームとも帝京大学に敗退した。しかし選手たちは、それぞれのゲームで力一杯戦った。これら一戦一戦の試合といままでの練習を糧に、週末の早稲田戦、その後の大学選手権を明治大学ラグビー部らしい戦いにすべく、八幡山での練習は続く。

明治大学C vs. 帝京大学C
●7-33○

2009.11.22
帝京大学 百草園グラウンド
「とにかく前へ出よう」

 試合前、吉田監督からは「とにかく前へ行こう。15人で前へ出よう。ボールを持ったら、ドンドン前へ出ていこう」と声がかかる。3神田が「勝ちにいくぞ!」と声を出して、円陣はグラウンドに散っていった。明治のキックオフでゲームが始まる。立ち上がり早々のラインアウトは2大澤からボールが入り、うまく取れている。しかしその後の帝京の強力なブレイクダウンによって攻撃が阻まれる。3分にブレイクダウンでペナルティを取られ、帝京がラインアウトからモールを押してトライを奪った。ゴールも決め、0-7と先制される。その後、攻防の中から、20分に9津久井から14小河にボールがわたり、ようやく攻め上がるが、その先が続かない。逆に24分に再びラインアウトからモールを押されてトライとゴールを奪われて0-14となった。激しい当たりから、4野崎が足を負傷し、19梁と代わる。押されながらも守りきって前半を終えた。

「2トライ差を追う」

 帝京のブレイクダウンの強さと早さに真っ向からぶつかっていった後半8分、ラインアウトからモールを押して、後半から入った18千布がトライを決めた。12太田のゴールも決まり7-14とした。この後は膠着した状態が続くが12分過ぎから帝京に攻められる。17分、スクラムから出たボールをモールで押されてトライ、ゴールを奪われ7-21。20分過ぎ、帝京ラインアウトから右へ展開されてトライを取られ、7-26。38分にもラインアウトからモールで押されて最後はバックスに走り込まれトライとゴールを奪われ7-33でノーサイドとなった。4神田、2大澤を始め、最後まで果敢に帝京にぶつかっていった姿が印象に残った。土橋コーチはCチームのメンバーに「目標がある限り終わりはない」と声をかけ労った。

ジュニア選手権2ndフェーズ
明治大学Jr. vs. 帝京大学Jr.
●7-31○

2009.11.22
帝京大学 百草園グラウンド
「強い気持ちで前へ」

「絶対に勝って秩父宮へ行こう。強い気持ちで戦おう。プレーのアドバイスはひとつだけ、ブレイクダウンだ。相手は滅茶強い。しっかりボールをキープして攻めていこう」とゲーム前に吉田監督が言った。ゲーム開始早々、そのプレッシャーに押される場面が目立ったが、もうひとつ目を引いたのが明治のラインアウトだった。7池島を中心に、息のあったプレーで多くのラインアウトを取っていた。その先のブレイクダウンでプレッシャーをかけられて思うように展開できなかったが、これは今後の明治のゲームにつながるはずだ。試合の方は、7分過ぎに、帝京ラインアウトからゴールライン手前まで攻められて、ラックから右サイドに最初のトライとゴールを決められた。0-7と先制された後、14分過ぎにモールからトライを奪われ、0-12。27分過ぎに、激しくアタックされてトライとゴールを取られ、0-19。明治も果敢に攻めるが、思わぬところでペナルティを取られて、なかなか攻めきることができずに前半を終えた。

「何としても追いつきたい」

 後半に入り、何とか追いつきたい明治は、選手たちもその気持ちをプレーにぶつけて前へ出た。開始早々、4鎌田の強いディフェンスに相手がペナルティを取られた。しかし、6分に帝京に再びトライとゴールを奪われ、0-26とされた。5友永、11斉藤に替わり、18渋谷、21川口が入る。激しいプレーはその後も続く。12分過ぎには、18渋谷が目に怪我をして19榮長と代わる。20分過ぎには、帝京にキックチェイスをキャッチされ、そのまま走り込まれトライで0-31とされた。28分過ぎ、帝京陣内でのペナルティから早いスタートで13猿楽から10染山にボールがつながり、ようやく1トライを返した。ゴールも決めて7-31。その後もいくつかのいいプレーがあったが、結局得点には結びつかず44分過ぎにノーサイドとなった。追いつくことはできなかったが、最後まで堂々とぶつかって行った一戦だった。

「お疲れさま。胸を張ろう。一生懸命やってきて、下を向くことはない。帝京の方が、力が上だった。しかし、まだ我々のシーズンは終わっていない。早稲田との大事な一戦がある。大学選手権もある。元気を出していこう」と吉田監督。
「下を向くことはない。これが俺らの実力だ。頑張った結果だ。下級生の多いチームだったけど皆よく頑張ってくれた。楽しかった。胸を張って帰ろう」と悔しさを押さえて池島が締めくくった。週末の早稲田戦、また大学選手権で今シーズン、チームが身につけた力を出しきる戦いが望まれる。ぜひともチームがベストの状態で、この後の試合を向かえてほしい。

(取材・文/遠藤一樹 撮影/福田喜一)